【東北編】医療用ウィッグの補助金・助成金について解説!
医療用ウィッグとは、抗がん剤治療などが原因で脱毛した方の悩みを解消するために開発されたウィッグのことです。ウィッグを購入した対象の方に対し、費用の補助を全国の各自治体で開始していますが、その申請方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は、東北地方での医療用ウィッグの補助金・助成金について解説します。
東北地方で補助金・助成金を行っている自治体は?
東北地方で補助金・助成金を行っている自治体をご案内する前に、まずは助成金の対象となる定義についてご説明します。
対象者
医療用ウィッグの補助金・助成金を受け取れるのは、抗癌剤治療などによって脱毛し、医療用ウィッグを購入した方が対象となるのです。ただし、自治体によっては脱毛をしていなくても治療を行った証明などがあれば助成される場合や、過去に購入した方でも助成される場合もあるので、各自治体の申請事項を確認してみましょう。
居住地
医療用ウィッグの補助金・助成金を受け取るには、助成を行っている都道府県に在住している必要があります。
対象物
助成を実施している自治体によって対象の呼び名は異なり、“医療用ウィッグ(かつら)”“全頭ウィッグ(かつら)”“頭髪補正具”“医療用補正具”“がん患者補正具”などさまざまな名称があります。これは医療用ウィッグに具体的な定義がないためで、どの名称も医療用ウィッグのことを指しています。
補助金・助成金の申請方法
医療用ウィッグの補助金・助成金を受け取るための申請方法は各市区町村によって異なるので、詳細はそれぞれの自治体の窓口にお問い合わせしてみましょう。ここからは、医療用ウィッグの助成金申請の際に主に必要となるものをご紹介します。
助成金交付申請書
助成金の交付申請書は、主に各自治体が掲載しているサイトのページにPDFデータでダウンロードできます。そのデータを出力して、必要事項を記入しましょう。データがダウンロードできない環境などの場合は、各ページの下部に記載の問い合わせ窓口に電話などで確認してください。
治療の証明書
医療用ウィッグの補助金・助成金を受け取るためには、現在、もしくは過去に本人が治療を受けていたことを証明できる書類が必要となります。たとえば、診療明細書や治療方針計画書、診断書などがこれにあたります。
何が必要になるか分からない場合には、まずは治療の際に渡された書類をすべて保管しておき、申請の際に各地自体に問い合わせて確認するのがおすすめです。
領収書
医療用ウィッグを購入した際には、領収書を必ず発行してもらいましょう。現金で購入する際には領収書のみで問題ありませんが、カード払いやコンビニ払いの際には、各々の支払い明細も必要になるので注意しましょう。
補助金・助成金を使ってアピアランスケアをしよう!
脱毛された方の悩みを解消するには、補助金・助成金を上手に使ってアピアランスケアを行うことが大切です。
アピアランスケアとは?
アピアランスケアとは、アピアランス(外見)の変化が起きた際に行うケアのことをいいます。単なる美容目的で行うわけではなく、がん治療によって生じた外見の変化を補い、患者の方の苦痛を軽減することを目的として行います。
医療用ウィッグなどを使ってアピアランスケアを行うことは、患者の方の悩みを解消できるだけでなく、家族を含めた人間関係を取り戻すための大きな手助けとなるでしょう。
医療用ウィッグの補助金・助成金に関する相談先
医療用ウィッグの補助金・助成金について知りたいことがある場合は、近くの自治体に問い合わせをしましょう。東北エリアの問い合わせ先例は以下のとおりです。
・岩手県奥州市健康増進課(健康づくり係)
・岩手県盛岡市保健所健康増進課
・秋田県小坂町保健センター
・秋田県羽後町福祉保健課健康管理担当
・秋田県八郎潟町八郎潟町保健センター
・宮城県美里町健康福祉課健康推進係
・宮城県塩竈市健康推進課
・宮城県東松島市健康推進課(矢本保健相談センター)
・山形県全域健康福祉部がん対策・健康長寿日本一推進課
・福島県全域地域医療課医務・救急
まとめ
今回は、東北地方での医療用ウィッグの補助金・助成金について解説しました。医療用ウィッグの助成を受けるには、まず対象者や居住地、対象物について確認しておく必要があります。
また申請方法は各自治体によって異なりますが、主には助成金交付申請書、治療の証明書、領収書の3つの書類が必要です。自治体によっては脱毛をしていなくても治療を行った証明などがあれば助成される場合や、過去に購入した方でも助成される場合もあります。
「自分は助成の対象ではない」と思っている方も、まずは各自治体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。東北地方で医療用ウィッグを購入したことのある方はぜひ参考にしてください。